標的の村
「標的の村」のDVDが出てないの、すごく残念だな。
最近またよく思い出している。
ブルーインパルスが都会の空だけを飛んだ日。アメリカのデモ隊に連帯する警官もいる様子を伝える写真。ミリー陸軍大将の、大統領ではなく合衆国憲法にしたがい市民の平和的抗議の権利を支持する旨を語っている映像。
そういう最近の諸々を見聞きするたびに、思い出す。
「標的の村」で、デモ隊を阻止する若い警官に、「家に帰りなさい」と切々と話していた女性のこと。苛烈な攻防中に安里屋ユンタをうたいはじめた女性の、怒りとかなしみにみちた目からこぼれた涙のこと。
あれをポレボレ東中野で観たときのことは生涯忘れないと思う。
自分が暮らしている国がどんなところか、知りたかったら観るべき映画の一つ。
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喘息のひとでもコロナ重症化するわけじゃないかも、という研究結果が今朝の朝刊に出ていて、切り抜く。ほんとなのかな。ものすごく安心する記事だけど・・・。ほんとだといいな。
まだわからないことだらけだから、さらなる研究を待つ。
自分は基本的に気管支が弱い。大人になってますます弱くなった。
薬がないと息ができなくて眠れなくなることもあるし、呼吸困難になることは常々身近な恐怖だ。
そんなわけでコロナがものすごくこわい。何より、すぐ病院に行けない、入れてもらえない、自宅待機するしかない、みたいな現在の状況がこわい。もしすぐ病院にいつものように行けるのであれば、こんなに怖がってはいないだろう。
幼少期から大病院にお世話になっている。病院がないと生きていけない人間だ。ブルーインパルスが飛んだのは見ていない。そういう人は多いだろう。だって東京にしか飛んでないんだから。不安は消えない。どこで暮らしているどんな人も安心して生きていけるようになってほしい・・・・・・。