うみゆり日記(新)

錦見映理子の日記です

はね駒

今週の「はね駒」。「嫁姑問題」として全て女のせいであるかのように言われてきたことが、本当はいったい何の問題であるのかが炙り出されている。

嫁に出た妹おみつが、嫁ぎ先の納屋で難産のすえ子供を産んだ。もう、観ながらずっとはらはらしていた。たぶん、このようにぎりぎりまで働いて死んでしまった嫁もたくさんいたのだろうな。普通に。と思った。おみつは実家に帰れたけど、きっと帰れない人も大勢居ただろうな。

女三界に家無し、のさまを描く時、寺内小春さんの脚本の素晴らしさがピークになるような気がするのは自分の見方のせいかしら。でも先週の恋するおりんちゃんの心情よりも、今週みたいな、女がいかに「家」のために「人」として扱われてこなかったか、その中でどうやって「人」として生きようとしていたかを描くときのほうが、このドラマの良さはよく現われる。役者さんたちもそれぞれに素晴らしい演技を見せるし。

ゆうべ「クローズアップ現代」に出てきた女性達のことも思い起こしながら観ていた。おみつは産んだ子が「女じゃなくてよかった」と言った。男ならこんなめにあわなくてすむ。クロ現に出てきた派遣社員の女性も、「男だったらよかったと何度も思った」と言っていた。男なら正社員に登用される道があっただろうと。
いつまでこんなことが続くんだろう。

夕方、やはり国会中継のため明日の私のらじるラボ出演はお休みということに決まった。予定していた内容は来週に持ち越し。

てちの誕生日の映画は確定してくださるようで、ありがたいことである…こんな、オタクのよくわからない要望を…(;^^)ヘ..

でもとても良い映画なのでがんばろうと思う。女の子達の映画です。

明日休みになったからって気を抜かずに、昨日からやっている小説の削り修正作業を引き続きやるつもり。終わりが少しだけ見えた気がする。ゆうべまで、全く見えなかったのです。